ブラジリアン柔術(以下、柔術)を調べていると、「耳がわく」「耳が潰れる」という言葉を目にすることがあります。耳がこすれたり押しつぶされたりして中に血がたまり、そのまま固まって形が変わる状態のことで、柔道やレスリングの選手にも見られます。
柔術を長く続けても、耳の形が変わらない人もいます。この記事では、耳がわくしくみと予防、腫れたときの対処、練習で気をつけることをまとめます。
耳がわくしくみ
耳は、薄い軟骨と、その表面をおおう膜(軟骨膜)でできています。強くこすれたり押しつぶされたりすると、軟骨と膜のあいだに血や液体がたまります。これを耳介血腫(じかいけっしゅ)といいます。
たまった血が軟骨への血の流れをさえぎると、軟骨が傷み、固く盛り上がった形に変わります。これが「耳がわく」「餃子耳」「カリフラワー耳」と呼ばれる状態です。腫れたまま治療しないでおくと、形が戻らなくなることがあります(MSDマニュアル家庭版「耳のけが」)。固まってしまった後は、針で抜く処置では元に戻らず、手術が必要になる場合があります(日本医科大学武蔵小杉病院 形成外科)。
柔術で耳に負担がかかりやすい場面
- 上から押さえ込まれて、耳がマットや相手の体、道着とこすれる
- 三角絞めやヘッドロックで、頭を強く挟まれる
- 相手の脇や胸に頭をつけて守る体勢で、耳が押しつぶされる
- 頭を振って抜け出そうとして、耳が強くこすれる
どれも練習の中でふつうに起きる場面です。強い押し合いが続くスパーリング(自由に攻防する練習)が長いほど、耳への負担は増えます。
予防のためにできること
耳が腫れたときは、早めに受診する
耳がぷっくり腫れて柔らかくなったら、耳介血腫の可能性があります。
- 1
練習をやめる
その日の練習はやめて、先生に伝えます - 2
早めに受診する
耳鼻咽喉科か形成外科で診てもらいます - 3
治療を受ける
医師がたまった血を抜いたり切開して取り除いたりしたうえで、耳を圧迫して再びたまるのを防ぎます。MSDマニュアル家庭版では、圧迫は3〜7日ほど続けると説明されています - 4
再開は医師の指示で
抜いた後もたまりやすいので、圧迫の期間と練習を再開する時期は、医師の指示に従います
耳がわくのが心配な人へ
- 体験や基本のクラスでは、準備運動と技の練習が中心です。スパーリングは、初めのうちは先生と相談して、見学にしたり軽めに参加したりできます。
- 耳当てをつけて練習したい場合は、予約や受付のときに相談してください。
- 耳がわくかどうかは、練習の量や強さ、耳のこすれ方で人によって違います。気になる人ほど「早めに耳当てを使う」「腫れたらすぐ受診する」の2つを覚えておくと安心です。
ほかのケガの防ぎ方は柔術のケガが心配な方へ、痛い技や押さえ込みへの不安は柔術は怖い?で紹介しています。
マタドール柔術で始めるには
マタドール柔術は、千葉県船橋市(高根公団)と八千代市(八千代台・勝田台)にあるブラジリアン柔術ジムです。どの店舗も駅から徒歩1分です。
初回の体験は0円で、道着は無料で借りられます。LINEで予約するときに「耳のことが心配」「耳当てを使いたい」と書いてもらえれば、当日の練習内容をあわせて相談できます。体験の流れと持ち物は柔術体験の服装・持ち物と当日の流れをご覧ください。
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