柔術は、膝をついて動いたり、関節技を受けたりする格闘技です。痛めたところを守るためや、ケガが心配で、サポーターを使う人もいます。
この記事では、柔術でサポーターを使う主な部位と、選ぶときに確かめたいこと、IBJJF(国際ブラジリアン柔術連盟)の試合のきまりをまとめます。
柔術でサポーターを使う主な部位
指のテーピングの巻き方は柔術で指が痛いときは?、耳のケガは柔術で耳がわくのはなぜ?で詳しく説明しています。
サポーターでできること・できないこと
サポーターは、関節のまわりを覆ってこすれを防いだり、締めつけて関節を支えたりする補助の道具です。痛めたところを守りながら練習したいときに役立ちます。
ただし、サポーターはケガを治すものではありません。日本整形外科スポーツ医学会の資料では、膝の前十字靱帯を損傷した場合、1か月ほどで痛みがとれて日常生活に支障がなくなることがほとんどでも、それは炎症が落ち着いただけで、靱帯は切れたままだと説明しています。痛みが引いたからといって、サポーターを着けて元どおりに練習するのは避けましょう。
選ぶときに確かめたいこと
- 金属やプラスチックなど、硬い部品が入っていない
- 薄くて、道着の上から相手がつかみにくくならない
- 道着の下に着けられて、練習中にずれにくい
- きつすぎず、指先や足先がしびれない
- 洗える(汗を吸うので、練習のたびに洗う)
硬い部品は、組んでいる相手をケガさせるおそれがあります。IBJJFのルールでも、相手や自分をケガさせるおそれのある硬い素材の保護具は禁止されています。
IBJJFの試合のきまり
| きまり | 内容 |
|---|---|
| 硬い素材の保護具 | 相手や自分をケガさせるおそれのある、硬い素材の保護具は使えない(8.3.7) |
| 頭につける防具 | 頭につける防具(ヘッドギア)は使えない。耳当ても含まれる(8.3.7) |
| 関節の保護具 | 膝や肘の保護具で、相手が道着をつかみにくくなるほど体を太くするものは使えない(8.3.9) |
| 計量 | 膝や肘のサポーターは外して計量してよいが、道着の検査のときは着けておく(8.3.2) |
ほかの団体の大会では、きまりが違うことがあります。出る大会の要項を確かめ、迷うときは主催者に問い合わせましょう。
練習で使うときの注意
- 痛めたところにサポーターを着けるときは、練習の前に先生と組む相手に伝える
- 痛みが続くときは練習の強さを下げ、無理をしない
- 練習を再開する時期と、サポーターを使うかどうかは、診てもらった医師に確かめる
よくある質問
初心者でもサポーターは必要ですか?
必ずしも必要ではありません。痛めたところがある人や、関節に不安がある人が使います。体験のときにサポーターを使いたい場合は、先生に伝えてください。
膝のサポーターは試合で使えますか?
IBJJFのルールでは、硬い素材のものと、相手が道着をつかみにくくなるほど体を太くするものが禁止されています。それ以外のサポーターを使うときも、出る大会の要項で確かめ、道着の検査のときは着けておきましょう。
テーピングとサポーターはどう使い分けますか?
指のように細い関節にはテーピングを巻く人が多く、膝や肘のように大きな関節にはサポーターを使う人が多くいます。どちらもケガを治すものではないので、痛みが続くときは受診しましょう。
ケガの予防には何をすればいいですか?
サポーターより先に、タップを早めにすることと、練習の強さを守ることが大切です。ケガを防ぐ習慣は柔術のケガが心配な方へにまとめています。
参考:IBJJF公式ルールブック(2024年6月版 8.3.2・8.3.7・8.3.9)、日本整形外科スポーツ医学会「スポーツ損傷シリーズ 膝前十字靱帯損傷」、日本整形外科学会「膝靱帯損傷」
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