意味と使い方
巴投げとは? 読み方と 技の 分類
読み方は「ともえなげ」。講道館の技名では「巴投」と書き、自分から真後ろに倒れて投げる「真捨身技(ますてみわざ)」に分類されます。講道館の定義では、相手を前に崩し、自分が背中から倒れながら右足の裏を相手の下腹部に当てて、相手を頭越しに投げる技です(右組みの場合)。
巴投げの やり方 (右組みの 場合)
- 袖と
襟を 持ち、 相手を 前に 崩す - 左足を、
相手の 両足の あいだへ 深く 踏み出す - 体を
真後ろに 倒しながら、 右足の 裏を 相手の 下腹部に 当てる - 両手を
引き、 右足で 持ち上げて、 相手を 自分の 体越しに 投げる
文部科学省の「柔道指導の手引」では、相手が前に出てきたときを、巴投げをかける機会としています。
コツと よく ある 失敗
- 足で
持ち上げる 前に、 両手で 相手を 前に 崩す - 踏み出した
左足が、 倒れる 途中で 畳から 離れないように する (「柔道指導の 手引」で 陥りやすい 欠点と されています) - 初めは、
右足の 裏を 相手の 下腹部に 当てて 持ち上げ、 バランスを とる 練習から 始める
投げられる 側の 受け身
投げられる側は、相手の右足を支えにして前回り受け身をとります。初めての練習では、投げる側が右足を当てたところから、投げられる側が自分から前回り受け身をとる形で行います。
柔術 (IBJJFルール)での 巴投げ
IBJJFの禁止技の表(2024年6月版)に、巴投げは載っていません。ただし、叩きつける動き(スラム)や、相手の頭や首が床に着くように投げる動きは反則です。立った状態から相手を背中・横・尻もちの形で倒し、自分が上の姿勢を3秒保つと、テイクダウンの2点になります。投げたあと自分が下のまま(ガードの形)で終わると、テイクダウンの点にはなりません。
自分が下になる姿勢は、ガード引き込みや、ガードから相手を返す巴投げスイープとも似ています。立った状態から投げるのか、ガードを作るのか、下の位置から上を取るのかで、目的と得点の扱いが変わります。
柔道と 柔術、 どちらを 始めるか 迷っている方へ
柔道の投げ技をきっかけに、柔術の寝技やガードの攻防に興味を持つ方もいます。体験を選ぶときは、どの競技のクラスか、立ち技と寝技をどう扱うか、初めての人の練習内容を確かめてください。マタドール柔術の体験は、ブラジリアン柔術のクラスです。
参考:講道館「Kodokan Definitions of Judo Techniques」(2022年)、文部科学省「柔道指導の手引(三訂版)」、IBJJF公式ルールブック(2024年6月版)
よくある質問
- 巴投げは
何と 読みますか? - 「ともえなげ」と読みます。公式の技名の表記は「巴投」で、英語ではTomoe-nageと表記されます。
- 巴投げは
柔道の 何技ですか? - 真捨身技に分類されます。自分が後ろへ倒れる動きを使って相手を投げる技です。
- 巴投げと
ガード引き込みは 同じですか? - 同じではありません。巴投げは投げ技で、ガード引き込みは下から攻防する形へ移る動きです。姿勢の一部が似ていても、開始位置と目的を分けて確認します。
- 巴投げは
柔術の 試合で 使えますか? - IBJJFの禁止技の表(2024年6月版)には載っていません。投げて上の姿勢を3秒保つとテイクダウンの2点になり、自分が下のまま終わると点になりません。団体によってルールが違うので、出る大会の要項も確かめてください。
- 巴投げで
投げられる ときの 受け身は? - 前回り受け身をとります。相手の右足を支えにして回り、最後は横受け身の形で畳をたたきます。前回り受け身ができるようになってから、巴投げの練習に入りましょう。
関連用語
この
- スイープ中級
巴投げスイープ
トモエナゲスイープTomoe Nage Sweep立った相手の腹に足の裏を当て、両袖を引きながら背中を床につけて相手を頭上に投げ飛ばすスイープ。柔道の巴投げを座位や開ガードからのスイープに転用したもの。立ち姿勢の相手をガードに引き込みつつ崩す入り口として使う。
詳しく見る - テイクダウン中級
背負投
セオイナゲSeoi Nage背負投(背負い投げ・せおいなげ)は、相手の袖と襟を引いて前に崩し、背中に乗せて肩越しに前方へ投げる柔道の手技です。柔術でもテイクダウンの一つとして使われます。
詳しく見る - テイクダウン中級
内股
ウチマタUchi Mata内股(うちまた)は、相手を前に崩し、自分の脚を相手の内ももの間に差し入れて跳ね上げ、前方へ投げる柔道の足技です。崩しと跳ね上げのタイミングが大切で、柔術でもテイクダウンとして使われます。
詳しく見る - テイクダウン初級
大外刈り
オオソトガリOsoto Gari大外刈り(大外刈・おおそとがり)は、相手を後ろに崩し、相手の脚を外側から刈って後ろへ投げる柔道の足技です。投げられる側は後ろ受け身で後頭部を守ります。
詳しく見る - ガードの種類初級
クローズド
ガード クローズドガードClosed Guardクローズドガードは、下の人が相手の胴に両脚を回し、足首を組んで閉じるガード。相手を脚で止めたまま、襟絞め・腕十字・三角絞めやスイープを狙える柔術の基本のガード。IBJJFでは、脚で相手の腎臓や肋骨を締めつけるのは、17歳以下と大人の白帯の部で禁止。
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